自分を大切にするって、大事だとわかっていてもなかなかむずかしいですよね。
本記事では、次のような悩みをもつ方に向けて、自分に大切にする15の実践的な方法をご紹介します。
自分を大切にする本当の意味を理解し、今日から実践することで、心が軽やかになり、人間関係も良好になる人生の変化を実感できるでしょう。

僕もまだまだ練習中です。つい周りの目を気にして自分を後回しにしてしまうんですよね。
本記事のポイントは次の通りです。
自分を大切にするとは?誤解されやすい3つの意味と本質

「自分を大切にしなさい」と言われても、実際に何をすればいいのかわからない人は多いでしょう。

はい、僕も正直わかりません。というよりは頭ではわかっているけど実際は…って感じです。
自分を大切にすることは、決して自分勝手になることではありません。むしろ、心豊かで充実した人生を送るために欠かせない重要なスキルなのです。
「自分を大切にする」の基本的な意味
「自分を大切にする」とは、自分の心身の健康を保ち、自分らしい人生を歩むために必要な行動を取ることです。自分の感情や価値観を尊重し、無理をせずに自分のペースで生きることともいえます。
「本当は嫌なのに耐えている」「いつも周りの目を気にしてしまって自分がない」といった状態は、自分を大切にしているとはいえません。

はい。気を付けます。
自分の限界を理解して、疲れたら休息を取ったり、大切な人間関係を築いたりすることも自分を大切にすることになります。

結局は自分にストレスが溜まり過ぎないようにしたり、やりたい気持ちを尊重して挑戦してみたり、本音に素直に生きることと同義なのかもしれませんね。
「自分勝手」との違い
「自分を大切にする」ことと「自分勝手」は根本的に異なります。自分勝手は他人を無視して自分の欲求だけを優先することですが、自分を大切にするのは自分も他人も尊重する姿勢です。

自分だけ大切にして、他人に迷惑をかけるのは自分勝手だと思います。
むしろ、自分が満たされているからこそ、他人にも優しくできるのです。たとえば、「自分を大切にする」と「自分勝手」には、次のような場面があるでしょう。
自分を大切にする人は、自分の欲求を満たしながらも、他人への配慮を忘れません。反対に自分勝手な人は、自分の欲求は通せるかもしれませんが、周りからの信頼はどんどん薄くなっていくでしょう。
なぜ今「自分を大切にする」が注目されているのか
現代社会では、SNSの普及や競争社会の激化により、他人と比較する機会が増えています。SNSを見て、他人の成功や幸せな姿を見ると、自分との違いに自然に目が向いて、自信をなくしてしまうことがあります。
SNSでは、他人の成功・幸福・美しさなどが強調された投稿が多く、自分との違いに自然と目が向いてしまいます。こうした「無意識の比較」は、自己肯定感の低下や焦燥感を引き起こします。
引用元:ひだまりこころクリニック|SNSと心の疲れ「なぜ“見ているだけ”なのに消耗するのか」(最終閲覧日2025年8月6日)

わかります。他人のキラキラした場面だけを見て、「自分は全然ダメだ」って落ち込むことありますよね。なのにSNSはやめないという…。
結果、自分を犠牲にしてでも他人に合わせようとする人が多くなりました。しかし、それでは心が疲弊してしまいます。だからこそ、今「自分を大切にする」ことの重要性が見直されているのです。
働き方改革やメンタルヘルスへの関心の高まりも、「自分を大切にする」ことを後押ししています。自分を大切にした働き方を選び、メンタルヘルスを保つことで、より充実した人生を送れるようになるのです。
自分を大切にできない人の8つの特徴と行動パターン

自分を大切にできない人には、共通する特徴や行動パターンがあります。特徴に気づくことで、自分の現状を客観視し、改善への第一歩を踏み出すことができるでしょう。
8つの特徴と行動パターンは次の通りです。
自分には価値がないと感じている
「自分なんて」「どうせ私なんか」といった言葉を頻繁に使う人は、自分に価値がないと感じている傾向にあります。自分に価値がないと思い込んでいると、自分のために時間やエネルギーを使うことに罪悪感を感じてしまいます。
「自分には価値がない」と思い込んで、「何とか価値を見出さなきゃ」とつい無理をして大きな成果を上げようとする場合もあるでしょう。

めっちゃわかる。「自分は何者にもなれないんじゃないか」っていう不安がどこかにあります。何者でもあって何者でもないんですけどね(?)
他人からの褒め言葉を素直に受け取れず、「どうせお世辞だ」と否定的に解釈してしまうことも多いのです。根底には、幼少期の経験や過去の失敗体験が影響していることが少なくありません。
褒められた時に『なぜか』喜べないと感じるのなら、褒められた内容について「親に指摘されたことはないだろうか」と考えてみてください。
DIAMOND online|【親との関係が生きづらさの原因】褒められても素直に喜べない自分を責めなくていい、納得しかない3つの理由(最終閲覧日2025年8月6日)

過去に否定された経験が多いと、自分に自信がもてず、褒められてもつい「そんなわけない…」って思ってしまうんですよね。
罪悪感を感じやすい
自分のために何かをしようとすると、すぐに罪悪感を感じてしまう人がいます。

はい!お見事!パーフェクトに当てはまります(泣)
罪悪感は、自分を大切にする行動を妨げ、結果として自分らしい生活を送ることをむずかしくします。「他にもっとやるべきことがあるのに」「みんな頑張っているのに自分だけ楽をして」といった思考が、自分への優しさを奪ってしまうのです。
感情の背景には、完璧主義や責任感の強さが関係していることが多いでしょう。
完璧主義で少しのミスで自己否定する
完璧主義の人は、少しでもミスをすると自分を激しく責める傾向があります。

わかるよ~!これもわかるよ~!(泣)仕事でもどうでも良い微調整のために、3時間くらい残業したことがあります…
「あのときもっと頑張れば良かった」「自分はダメな人間だ」といった自己否定的な思考に陥りやすいのです。自責の思考パターンは、自分への優しさを奪い、常にみずからを追い詰める結果となります。

そうなんですよね。責めても良いことがないのはわかっていても、自然に感情が湧いてきてしまいます。
自然に湧き上がる感情には、「自動思考・スキーマ」「内的批判(インナークリティック)」など、心理的な要因があるとされています。
《自動思考》は、状況に対し、深層のスキーマに基づいて反射的に生じる瞬間的な反応です。自動思考は、熟考や推論の結果ではなく、自動的に湧き出てくる表層的な心のつぶやきです。
多くの場合、瞬間的・無意識的な反応で、自動思考の存在はあまり気付かれません。
引用元:品川メンタルクリニック|スキーマと自動思考~その自己否定がうつ病を招くかも~(最終閲覧日2025年8月6日)
完璧でない自分も受け入れることが、自分を大切にする第一歩なのです。また、完璧主義の人は他人に対しても同じような基準を求めがちで、人間関係にも悪影響を与えることがあります。60%の出来栄えでも「よく頑張った」と自分を認めることが大切です。
「いい人」でいようとしすぎる
周囲から「いい人」だと思われたい気持ちが強すぎると、自分の本音を抑えてしまいがちです。

みなさんは当てはまりましたか?僕は完全コンプリートです(泣)
上記のような行動は一見美徳に見えますが、実際は自分を犠牲にしており、長期的には心身の健康を損なう可能性があります。「嫌われたくない」「評価を下げたくない」という恐怖心が、自分らしさを封印してしまうのです。

きっとこれも子どもの頃からの経験が関係しているんだろうなぁ…。
本当の意味で良い人間関係を築くためには、ときには自分の意見をはっきり伝えることも必要なのです。
他人との境界線があいまい
自分と他人の境界線があいまいな人は、他人の問題を自分の問題のように感じてしまいます。
相手の感情に過度に巻き込まれたり、他人の期待に応えることを自分の責任だと感じたりしてしまうのです。

相手の気持ちに深く寄り添える良い部分でもあるんですけどね。でも体調を崩したら元も子もありません。
他人との境界線があいまいな状態では、自分のニーズや感情を適切に認識することが困難になり、結果として自分を大切にすることができなくなってしまいます。適切な境界線を設けることで、相手にも自分にも健全な関係を築くことができるのです。
休むことに抵抗がある
「休むのは怠けること」「常に何かをしていなければならない」という思い込みをもつ人は、休息を取ることに強い抵抗感を感じます。疲れていても無理をして活動を続けたり、リラックスする時間を「無駄な時間」だと感じたりしてしまうのです。

これはめっちゃよくわかります!「休む」がどうしてもできないんですよね。罪悪感というか、「休んでる暇があったらもっとやれることあるんじゃないか」って。
適切な休息は心身の健康を保つために不可欠で、自分を大切にする重要な要素。休息を取ることで、集中力や創造性が回復し、結果的により良いパフォーマンスを発揮できるようになります。
「休む時間も生産性を高めるための投資」だと考え方を変えてみることが大切です。
自分の本音がわからない
長い間、自分の気持ちを抑えて他人に合わせて生きてきた人は、自分の本当の気持ちがわからなくなってしまうことがあります。「何が好きなのか」「何をしたいのか」といった基本的なことすら判断できなくなってしまうのです。

急に「何したい?」とか「好きなことは?」って聞かれても、パッと出てこないんですよね。
自分の本音がわからない状態では、自分を大切にする具体的な行動を取るのがむずかしくなってしまいます。このような状態から抜け出すには、まず小さなことから自分の感情に意識を向けることが重要です。
日常的な行動 | 自分の感情に意識を向ける |
飲み物を選ぶとき | 「今日はコーヒーよりお茶にしようかな…なんでだろう?」→「あ、今日はリラックスしたい気分なんだ」 |
天気を見たとき | 「今日は雨か…」と思ったときに、「それに対して自分はどんな気持ち?」と問いかける→「少し憂うつだけど、静かで落ち着く感じもあるな」 |
スマホを手に取る瞬間 | 「SNS開こうとしてるけど、今どんな気分で見ようとしてる?」→「ちょっと寂しくて誰かの反応が欲しいのかも」 |
選曲するとき | 「今この曲を聞きたいのはなぜ?」→「この曲を聴くと安心する」「気分を上げたい気分なんだな」 |
食事を選ぶとき | 「今日はこってりしたものが食べたい」→「疲れてるのかな?ご褒美が欲しいのかも」 |
日常で些細な選択をしたときに、感情を深掘りする習慣をつけると、徐々に自分の感覚を取り戻していけるはずです。
自分にご褒美や楽しみを与えない
頑張った自分にご褒美をあげたり、純粋に楽しめることをしたりすることに抵抗を感じる人がいます。「そんなことをしている場合じゃない」「もっと有意義なことをすべきだ」といった考えに支配されているのです。

さっきの「休むことに抵抗感がある」と同じような感覚があります。
自分への小さなご褒美や楽しみは、心の栄養となり、人生を豊かにする大切なものです。楽しみがない生活は単調で味気なく、生きる活力を奪ってしまいます。適度な楽しみやご褒美は、モチベーションの維持にも効果的で、より良いパフォーマンスにつながります。
「楽しむことも人生の大切な要素」だと認識することが必要です。
自分を大切にできない本当の原因4つ

自分を大切にできない背景には、さまざまな深層心理や過去の経験が影響しています。これらの根本的な原因を理解することで、より効果的な改善策を見つけることができるでしょう。自分を大切にできない理由は、主に次の4つです。
幼少期の環境・育ち方
幼少期の家庭環境は、自分を大切にする能力に大きな影響を与えます。親から愛情を十分に受けられなかった場合や、常に完璧を求められる環境で育った場合、自分に価値があると感じにくくなってしまいます。
「厳格一拒否」型の養育態度は子どもの自尊心の向上を妨げ,対人不安を増大させる傾向があることが明らかになった。
引用元:菅原正和、伊藤由衣|児童期の母子関係が青年期の自我形成に及ぼす影響|2006(最終閲覧日2025年8月9日)
ほかにも、幼少期に次のような環境で育てられると、自分を大切にできない原因のひとつとなります。
幼少期の環境・育ち方 | 自分を大切にできない理由 |
過干渉・過保護な育て方 | 親が子どもの行動を過度に管理し、自発性の欠如や「自分にはできない」という自己否定を助長する。チャレンジの機会が少なく自信が育たない。 |
ネグレクト(無視・放置) | 子どもの存在や感情が無視され、自己存在価値が感じられず心が閉ざされる。自己肯定感の著しい低下につながる。 |
褒められる・認められる機会が少ない | 努力や存在そのものを承認される機会が少なく、「自分は価値ある存在だ」という感覚が育ちにくい。 |
自分で選択・決定する経験の不足 | 食べたいものややりたいことなど、日常的な選択から進路など重要な決断まで親主導で決められ、自己決定力と自尊感情が育ちにくい。 |
不安定な親子関係・親の気分で態度が変わる | 親の感情に振り回されることで安心感がなく、自分の感情を信頼できなくなる。 |
また、親が自分を犠牲にして家族のために尽くす姿を見て育つと、自分も同様に行動することが正しいと学習してしまうのです。
上記のような環境で育った人は、大人になっても自分のニーズを後回しにする傾向があります。さらに、条件付きの愛情(良い子でいるときだけ愛される)を受けて育った場合、自分の価値を他人の評価に依存するようになってしまうことも少なくありません。

んー子どもの頃の記憶ははっきりなくて、自分がいつから生きづらくなったのか、まだはっきりわかりません。
傷ついた過去の人間関係
過去に深く傷つけられた経験がある人は、自分を守るために感情を麻痺させてしまうことがあります。裏切られたり、拒絶されたりした経験から、「自分は愛される価値がない」と思い込んでしまうのです。

幼少期の家庭環境とも通ずる部分がありますね。
心の傷は、自分を大切にすることへの恐怖心を生み出し、自己否定的な思考パターンを強くしてしまいます。いじめや暴力的な関係を経験した人は、自分を守ることよりも相手を満足させることを優先するようになることもあります。
低い自尊感情や対人恐怖などといったいじめの症状は,いじめ直後だけでなく,人格が形成される青年後期まで影響が及ぶとされている。
引用元:長田真人、相澤直樹|『青年期におけるいじめの長期的影響の評価ーいじめ体験からの成長要因を探るー』|2016(最終閲覧日2025年8月9日)
過去の傷を癒し、自分への信頼を取り戻すことが、自分を大切にするためには不可欠なのです。
失敗経験からくる自信の喪失
大きな失敗や挫折を経験すると、自分の能力や価値を疑うようになってしまいます。「自分はダメな人間だ」「何をやってもうまくいかない」といった思い込みが生まれ、自分を大切にすることに対しても消極的になってしまうのです。

失敗すると「自分には能力がないんだな…」と卑屈になってしまいますよね。
失敗は誰にでもあることですが、それが自己価値を決定するものではないことを理解する必要があります。失敗を「学習の機会」として捉え直し、自分の成長につなげることができれば、自信を回復することも可能です。
また、小さな成功体験を積み重ねることで、徐々に自信を取り戻していくことができるでしょう。
思考の癖や認知の歪み
長年の間に身についた思考の癖や認知の歪みも、自分を大切にできない原因となります。思考の癖や認知の歪みには、次のようなものがあります。
思考の癖や認知の歪み | 内容 |
マイナス思考 | 物事をネガティブに捉えやすい |
「べき」思考 | 自分や他人に対して「〜すべき」「〜しなければならない」と完璧を求めすぎる |
0か100か思考(白黒思考) | 物事を極端に良いか悪いかで判断し、中間を認めない |
自己否定的な決めつけ | 「自分にはできない」「自分はダメだ」と先に結論づけてしまう |
他人との比較や優劣をつける癖 | 常に人と比べて自分を低く評価しやすい |
自己批判が強い | 失敗や欠点を過度に責める |
感情や状況を過度に一般化する | 「いつも」「絶対に」など使い、例外を認めない |
理想の自分を演じる | 本当の自分を認められず、理想像を無理に保とうとする |
「白黒思考」「完璧主義」「自己責任感の過剰」などの思考パターンは、自分に対して厳しすぎる基準を設けてしまいます。思考の癖は無意識におこなわれることが多く、意識的に修正していく必要があります。

まずは気づくことからですね。何年もかけてようやく少しずつ変わっていく感覚です。(僕は)
いずれ、思考の癖や認知の歪みが自己否定につながり、自分を大切にできない原因となり得るのです。
自分を大切にすると実感できる5つのメリット

自分を大切にすることで得られるメリットは多岐にわたります。メリットを知ることで、自分を大切にする行動への動機を高めることができるでしょう。自分を大切にすると実感できる6つのメリットは、次の通りです。
心がラクに!脳もスッキリ働くようになる
自分を大切にすると、心の重荷が軽くなり、精神的なストレスが大幅に軽減されます。
自己愛が全体的に高い者は低い者に比べて,抑うつ的な感情を経験しにくいことを示している。
引用元:小塩真司|『自己愛傾向と対人ネガティブライフイベントに対する反応』|2005(最終閲覧日2025年8月9日)
常に他人の期待に応えようとするプレッシャーから解放され、リラックスした状態で過ごせるようになるのです。

精神的なストレスの有無、リラックスできるかどうかって、日々の生きやすさに大きく関わりますよね。
また、心が安定すると脳の働きも向上し、集中力や判断力が高まります。イライラや不安が減ることで、クリエイティブな思考も生まれやすくなり、仕事や勉強の効率も上がるでしょう。ストレスホルモンの分泌が減ることで、記憶力の改善や創造性の向上も期待できます。
心と脳は密接に関連しているため、心の健康が脳のパフォーマンスに直結するのです。
「自分って良いな」と思える心の強さが育つ
自分を大切にする習慣を続けることで、徐々に自己肯定感が向上していきます。小さな成功体験や自分への優しい言葉かけを積み重ねることで、「自分って良いな」「自分にも価値がある」と思えるようになるのです。

心はすぐには変わらないので、毎日コツコツ継続して自分を大切にすることが重要ですね。
心の強さは、困難な状況に直面しても折れないレジリエンス(回復力)を生み出し、人生のさまざまな場面で支えとなってくれます。自己肯定感が高まることで、他人からの評価に振り回されることが少なくなり、自分らしい判断ができるようになります。
内なる強さが育つことで、外部の変化にも動じない安定した心をもてるようになるでしょう。
人との関わりが心地よくなり、自分の線引きも上手に
自分を大切にできるようになると、他人との適切な距離感を保てるようになります。自分の本音を理解しているため、無理な要求には「NO」と言えるようになり、健全な人間関係を築けるのです。

自分を大切にできていないうちは、つい相手を優先して「YES」と言ってしまいがちですからね。
自分が満たされているため、他人に対してもより寛容で優しい気持ちで接することが可能です。結果として、お互いを尊重し合える質の高い人間関係が構築されるでしょう。
境界線を適切に設けることで、相手との関係もより健全になり、お互いにとって心地よい関係を維持できるようになります。また、自分らしさを大切にすることで、本当に合う人との出会いも増えてくるはずです。
身体の調子が良くなり、疲れにも強くなる
心と身体は密接に関連しており、精神的なストレスが軽減されると身体の調子も良くなります。十分な休息を取り、適度な運動や栄養バランスの良い食事を心がけることで、免疫力が向上し、疲れにくい身体づくりができるのです。
精神的なストレスは、次のような身体面の反応を引き起こすとされています。
参考:文部科学省|第2章 心のケア 各論(最終閲覧日2025年8月9日)

確かに、疲れとストレスが極限に達したとき、発熱や過呼吸が出ることがあります。年に1回はある感じです(汗)
精神的ストレスが軽くなることで、慢性的な肩こりや頭痛、不眠などの症状も改善される可能性があります。ストレスによる身体への負担が減ることで、本来の体力や活力を取り戻すことができます。
自分の身体の声に耳を傾けるようになることで、体調の変化にも敏感になり、早めの対処ができるようになるでしょう。健康的な生活習慣も自然と身につき、長期的な健康維持にもつながります。
自分で決める力が高まり、人生の満足感アップ
自分を大切にする人は、自分の価値観や目標を明確に持っています。他人の意見に左右されることなく、自分にとって本当に大切なことを選択できるようになるのです。自己決定力の向上は、人生に対する満足感や充実感を大幅に高めてくれます。
幸福感に与える影響力を比較したところ、健康、人間関係に次ぐ要因として、所得、学歴よりも「自己決定」が強い影響を与えることが分かりました。
引用元:神戸大学|所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる(最終閲覧日2025年8月9日)

所得よりも⁉じゃあやっぱり我慢して周りに合わせることは、かなり幸福度を下げるんですね。
「自分で選んだ人生を歩んでいる」という実感が、日々の活力となってくれるでしょう。また、自分の決断に責任をもつことで、後悔も少なくなります。自分らしい選択を重ねることで、人生の方向性も明確になり、目標に向かって進む力も強くなります。
自分を大切にできないことによる6つの影響

自分を大切にできないでいると、さまざまな悪影響が心身や人間関係に現れてきます。影響を理解することで、改善の必要性を実感できるでしょう。自分を大切にできないことで、次のようなデメリットが生まれます。
ストレスや不安が溜まりやすくなる
自分を後回しにして他人を優先し続けると、慢性的なストレス状態に陥ってしまいます。自分の感情を抑え込み、本当はやりたくないことを続けることで、心に大きな負担がかかるのです。
常に他人の期待に応えなければならないというプレッシャーから、不安感も強くなるでしょう。このような状態が続くと、うつ病や不安障害などの精神的な病気につながる可能性もあります。

他人の目を気にすると、「頑張らなきゃ!」「ミスしちゃいけない!」と過度に頑張り過ぎてしまうこともありますよね。
ストレスホルモンの過剰分泌により、身体的な症状も現れやすくなり、頭痛や胃痛、不眠などの不調に悩まされることも少なくありません。心身の健康を保つためには、適切なストレス管理が不可欠なのです。
「自分には価値がない」という感覚が強まる
自分を大切にしない生活を続けていると、「自分には価値がない」という感覚がどんどん強くなってしまいます。他人のために自分を犠牲にすることが当たり前になり、自分の存在意義を見失ってしまうのです。

ストレスが溜まり過ぎると、「自分はなんのために頑張っているんだろう」「頑張っても報われないから価値がないのかな」と考え込んでしまいがちです。
負のスパイラルは、さらに自己否定的な行動を促進し、自分を大切にすることをよりむずかしくします。「どうせ自分なんて」という思いが強くなることで、新しいことにチャレンジする意欲も失われ、人生が単調で味気ないものになってしまいます。
他人からの褒め言葉も素直に受け取れなくなり、ますます自己価値を見出すことが困難になってしまうのです。
他人に優しくなれず人間関係が悪くなる
心に余裕がない状態では、他人に対して優しく接することが困難になります。自分が満たされていないため、他人の幸せを素直に喜べなかったり、イライラを周囲にぶつけてしまったりすることがあるのです。

あるあるですね。でもあるあるってことは、それだけみんな自分に余裕をもてていないってことかもしれません。
また、自分の本音を伝えられないため、表面的な人間関係しか築けず、深いつながりを感じられません。自分を犠牲にして他人に尽くしても、内心では不満が溜まり、態度や言動に現れてしまうことも。
真の意味で他人を大切にするためには、まず自分が心身ともに健康で満たされている必要があるのです。自分を大切にできない人は、結果的に周囲との関係も悪化させてしまう可能性があります。
周囲を優先しすぎてエネルギーが枯渇する
常に他人を優先していると、自分のエネルギーがどんどん消耗していきます。充電する時間や機会を作らずに、一方的に与え続けることで、心身ともに疲弊してしまうのです。疲弊した状態では、本来の能力を発揮することができず、仕事や人間関係でも十分なパフォーマンスを発揮できません。

周囲を優先して疲れ続けてきた人生なので、最近は自分の意見もしっかり伝えるように心がけています。
エネルギーが枯渇すると、やる気の低下や集中力の散漫、創造性の欠如などの症状が現れます。また、免疫力の低下により体調を崩しやすくなったり、感情のコントロールが困難になったりすることもあります。
適切な休息と自分への投資なしには、心地よい生活を持続的に送ることは不可能なのです。
我慢を続けて本心がわからなくなってしまう
長期間にわたって自分の感情を抑圧し続けると、次第に自分の本心がわからなくなってしまいます。「何が好きなのか」「何をしたいのか」といった基本的な感情すら麻痺してしまうのです。

「自分が本当は何をしたいのかわからない」という人は、意外と多いのではないでしょうか?特に大人になると…
人生の方向性を見失い、漠然とした虚無感や空虚感に悩まされることになります。自分の感情に鈍感になることで、適切な判断ができなくなったり、本当に大切なものを見極められなくなったりします。
感情の麻痺は創造性や直感力の低下にもつながり、人生の豊かさを大幅に削いでしまいます。自分の内なる声に耳を傾けることは、充実した人生を送るために不可欠な能力なのです。
自分らしい人生が歩めなくなる
自分を大切にできない人は、常に他人の期待や社会の基準に合わせて生きようとします。結果的に自分らしさを失い、本当に望む人生から遠ざかってしまうのです。年月が経つにつれて、「これは本当に自分が望んだ人生なのか」という疑問が強くなり、深い後悔の念に悩まされることも。

一度きりの人生なのに、自分らしく歩めないというのはつらいものです。
自分らしい人生を歩むためには、まず自分を大切にすることから始める必要があるのです。他人の価値観に振り回されることなく、自分の本当の願いや夢を大切にし、それに向かって歩んでいくことが重要です。
自分らしい選択を積み重ねることで、後悔のない充実した人生を送ることができるでしょう。
自分を大切にする具体的な方法15選!本音を大事に幸せな人生を

自分を大切にする方法を実践することで、本音を大切にした幸せな人生を歩めるようになります。ここでは、今すぐ始められる具体的な15の方法をご紹介します。どれも簡単に取り入れられるものばかりですので、自分に合う方法から始めてみてはいかがでしょうか。
自分を大切にする具体的は15の方法は、次の通りです。
「~すべき」「~でなければならない」を減らす
自分を大切にする第一歩は、「~すべき」「~でなければならない」という思考パターンを減らすことです。これらの言葉は他人の価値観を自分に押し付けているサインです。

つい使ってしまいがちな言葉ですけどね。実はこの世には「~でなければならない」なんてことはひとつもないのかもしれませんね。
すべき思考は、次のような方法で緩めていきましょう。
「完璧でなければならない」を「完璧でなくても大丈夫」に変えるなど、柔軟な考え方を身につけましょう。思考転換により、自分らしい選択ができるようになります。
どんな自分になりたいか本音を意識する
自分を大切にするためには、他人の期待ではなく自分の本音と向き合うことが重要です。「本当はどんな自分になりたいか」を静かな時間に深く考えてみましょう。理想の自分像が明確になると、周囲に流されず自分の価値観に基づいた決断ができるようになります。小さなことでも本音を尊重し、自分らしい人生を築いていきましょう。
自分への言葉は親しい人に話すように
自分を大切にする効果的な方法として、内なる声を優しく変えることがあります。自分に厳しい言葉を使いがちな人は、親しい友人に話しかけるような優しい言葉に変えてみましょう。

相手には優しい言葉をかけられるのに、自分には厳しくなってしまう人は多いのではないでしょうか。
「またダメだった」を「よく頑張ったね」に変えるだけで、自己肯定感が高まります。励ましの言葉をかける習慣で、困難な状況でも自分を支えられるようになります。
自分の良いところを見つける
自分を大切にするためには、良いところに意識的に目を向けることが大切です。毎日寝る前に、その日の自分の良い行動を3つ書き出してみましょう。「同僚に優しく声をかけた」など、どんな小さなことでも構いません。
ほかにも次のような方法で、自分の良いところを見つけやすくなります。
継続することで自分の価値を再認識し、自信をもって生活できるようになります。他人と比較することも減り、より自分らしく生きられます。
「やりたい」という気持ちをおさえこまない
自分を大切にする上で、「やりたい」という純粋な気持ちを尊重することは重要です。「時間がない」「お金がない」といった理由で諦める前に、まずは気持ちを受け入れてみましょう。完璧な条件が整わなくても、小さな一歩から始められます。

日常のささいなことで構わないので、できることから自分の「やりたい」を叶えてあげましょう。
自分の「やりたい」気持ちに従って行動することで、人生がより豊かで充実したものになります。
どんな結果にも「これで良い」という言葉をつかう
自分を大切にする方法として、結果に対する受け入れ方を変えることが効果的です。思うような結果が得られなくても、「これで良い」と自分を受け入れてあげましょう。甘やかしではなく、努力した自分を認めるためのものです。

今できることをやったのなら、結果がどうであろうと「これで良い」んですよね。失敗したことも後々大きな経験になることも少なくないですし。
完璧主義から解放され、失敗を恐れずに挑戦できるようになり、心の平穏を保ちながら建設的に改善点を見つけられます。
休むことを自分に許可する
自分を大切にするためには適切な休息が不可欠です。疲れを感じたら、罪悪感を持たずに休むことを自分に許可してあげましょう。「今日は早く寝よう」と意識的に休息の時間を確保します。

「休んでいる暇があったらなんかやらなきゃ」って思ってしまうんですよね…。
休むのが苦手な人も、ぜひ上記のような方法で「休む習慣」を身に付けましょう。休むことは怠けることではなく、心身の健康を維持しパフォーマンスを向上させる必要な行為です。十分な休息により、より効率的に活動できるようになります。
一人になれる時間をつくる
自分を大切にするためには、一人の時間を意識的に作ることが重要です。一人でいる時間こそ、本当の自分と向き合えるチャンスです。散歩や読書など、自分だけの時間を楽しみましょう。

僕は一人の時間がないとストレスを溜めてしまうタイプです。自分のタイプを知っておくことも大切ですね。
この時間を通して自分の本心や願望に気づくことができます。一人の時間を楽しめるようになることで、他人に依存しない健全な人間関係を築けるようになります。
断る練習をして自分を優先する
自分を大切にする具体的な方法として、上手に断ることを学ぶのは重要です。すべての誘いを受け入れる必要はありません。自分の時間やエネルギーには限りがあることを認識し、本当に大切なことを優先しましょう。

でも誘われたら断るのって勇気が入りますよね。「ノリが悪い」って思われるんじゃないかって。
断るのが苦手な人は、次のような方法を試してみましょう。
断ることは自分を守る行動であり、決して悪いことではありません。適切に断ることで、本当に大切な人や活動に集中できるようになります。
自分の楽しみを予定に入れる
自分を大切にするためには、楽しみを後回しにせず積極的に予定に組み込むことが大切です。好きなことをする時間や趣味に没頭する時間を、重要な予定と同じように手帳に書き込みましょう。

楽しみがないと仕事や勉強、家事、育児は頑張れませんよね。
「時間ができたら」ではなく「楽しい時間は自分のため」と決めて実行します。自分の楽しみを大切にすることで、日々の生活にメリハリが生まれ、意欲的に取り組めるようになります。
無理して人に合わせすぎない
自分を大切にするためには、他人に合わせすぎることをやめる勇気が必要です。相手に嫌われたくない気持ちから自分の意見を抑えがちですが、長期的によくありません。自分の価値観や好みを素直に表現し、違いを受け入れましょう。

無理して合わせても、結局つらくなっていくだけですからね。
無理に合わせた関係より、本当の自分を理解してくれる人との関係の方が深く満足のいくものになります。
信頼できる人に頼る
自分を大切にする方法として、一人ですべてを抱え込まず信頼できる人に頼ることも重要です。困ったときは家族や友人に相談してみましょう。「迷惑をかけてしまう」と思わず、素直に助けを求めることで人間関係がより深まります。

頼るのが苦手な人も多いと思いますが、自分でできることには限りがあるので、少しずつ頼る練習をしていきましょう。
相互に支え合える関係を築くことで、一人では乗り越えられない困難も克服でき、心の負担も軽くなります。
気持ちを紙に書いて整理する
自分を大切にする効果的な方法として、感情や思考を紙に書き出すことがあります。モヤモヤした気持ちや悩みなど、頭のなかにあることを自由に書いてみましょう。書くことで客観的に状況を把握でき、問題が整理されます。

書くだけでも少し気持ちが軽くなります。僕はSNSなどの投稿を使うこともありますが、他人に見られたくない場合は紙に書くとよいでしょう。
日記形式でも箇条書きでも構いません。定期的に続けることで、自分のパターンや成長を実感でき、より深く自分を理解できるようになります。
身体のメンテナンスを習慣づける
自分を大切にするとは、心だけでなく身体のケアも含まれます。

日常のちょっとした時間でも、身体のメンテナンスはできます。心と体はつながっていると言いますからね。
定期的な健康診断も重要です。身体の不調は心の状態にも影響するため、体調管理は自分を大切にする基本的な行為です。身体の声に耳を傾けて適切にケアすることで、健康で充実した生活を送れます。
カウンセリングで自分の本音を話す機会をつくる
自分を大切にする方法として、専門家の力を借りることも有効です。カウンセリングでは、日常では話せない本音や深い悩みを安心して話せます。プロのカウンセラーは判断せずに話を聞き、気づけない視点を提供してくれます。

今はオンラインカウンセリングなどもあって、だいぶ受けやすい環境が整ってきた感じがします。
カウンセリングは弱い人が受けるものではありません。自分を大切にし、より良い人生を歩むための積極的な選択です。
自分を大切にすることについてよくある質問(FAQ)

「自分を大切にするとは何か」を理解し実践していくなかで、多くの方が感じる疑問や不安があります。ここでは、自分を大切にする方法について特によくある質問にお答えしていきます。
自分を大切にすると自己中心的にならない?
自分を大切にすることと自己中心的になることはまったく異なります。自分を大切にするとは、自分の心身の健康を維持し、適切な境界線を設けることです。一方、自己中心的とは他者への配慮を欠くことを指します。

他者への配慮を忘れず、でも自分の本音や価値観を大事にすると、自己中心的にはなりません。
実際には、自分を適切にケアできる人ほど、他者に対しても良好な関係を築けるようになるものです。
自分を大切にする方法を実践してもすぐに元に戻ってしまう
「自分を大切にしているのに、いつの間にか前の思考パターンに戻っている…」という悩みは、非常に自然な現象です。長年身についた習慣や思考パターンを変えるには時間がかかります。

簡単には変わらないし、180°は変わらないんですよね。僕もまだまだ試行錯誤中で、何年もかかって少しずつ変えていくって感じです。
大切なのは完璧を目指さず、小さな変化を積み重ねることです。元に戻ってしまったときは自分を責めるのではなく、「また始めよう」という気持ちで取り組みましょう。継続することで、自分を大切にすることが自然な習慣になっていきます。
自分を大切にすることと自己愛の違いは何?
自分を大切にすることは健全な自己受容と自己尊重を意味し、他者との調和を保ちながら自分の価値を認めることです。一方、自己愛は過度な自己中心性や他者への共感を欠いてしまうことがあります。

“良いわがまま”と“悪いわがまま”があるとすれば、自己愛は“悪いわがまま”に入ってしまうのかもしれませんね。
自分を大切にする人は他者も尊重し、バランスの取れた人間関係を築けますが、過度な自己愛は人間関係に支障をきたす可能性があります。
自分を大切にするのに役立つ本や情報はある?
自分を大切にする方法を学ぶための書籍や情報は数多くあります。心理学やセルフケアに関する専門書、マインドフルネスや瞑想の実践書、ライフコーチングの書籍などが参考になります。また、信頼できるウェブサイトやブログ、専門家によるオンラインコンテンツも活用できます。

あ、僕のブログも参考にしてくださいね(笑)
自分に合った情報源を見つけ、継続的に学びを深めていくことが大切です。
あなたは無価値じゃない!自分を大切にして幸せな人生を
本記事では、次のような方に向けて、自分を大切にする重要性と具体的な方法について解説しました。
本記事のポイントは次の通りです。
自分を大切にするとは、自分の心身の健康を優先し、適切な境界線を設けながら自己価値を認めることです。完璧を求めず、小さな変化から始めることが大切です。

変わらないことについついがっかりしてしまいそうですが、焦らず、少しずつ変わっていきましょう。
自分を大切にすることは決して自己中心的ではなく、むしろ他者への思いやりにもつながります。今日からできることをひとつずつ取り入れ、より充実した人生を歩んでいきましょう。
コメント