「自分の本心がわからない」「本音を見失ってしまう」と感じていませんか?

本心って改めて考えると、日常であまり意識しないかもしれませんね。
本記事では、次のような方に向けて、誰でも実践できる“本音を知る方法”を解説します。
本記事では、自分の本心を知る具体的な方法と、気づけない原因について解説します。自分の気持ちがあなた自身の本当の気持ちや願いを明確にし、より自分らしい人生を歩むためのヒントが得られます。自分を知り、本当の自分を見つけたい方はぜひ最後までご覧ください。
本記事のポイントは次の通りです。

本心がわからないのは悪いことではありません。原因と解決策を解説するので、焦らずに自分と向き合っていきましょう。
本心がわからないのはおかしいこと?

「本心がわからない」「自分の本心がわからない」と感じるのは、決して珍しいことではありません。多くの人が同じような悩みを抱えており、おかしいことではないのです。

僕も意識してはいるものの、まだまだ本心がわからなかったり、本心に反した行動をとってしまうことがあります。
ここでは、本心がわからない状態でも自己否定しなくて大丈夫な理由について解説します。
本心がわからないのは普通のこと|自己否定しなくてOK
「自分の本心がわからない」と悩むのは、多くの人に共通する自然なことです。自分の本心を認識できない背景には、過去の経験や他人からの否定を恐れる気持ちが影響している場合もあり、あなたが悪いなんてことはありません。

本心がわからなかったり、本音を言えなかったりするのには、色んな要因が複雑に絡み合っていますからね。
まずは「本心がわからない」という今の状態を受け止め、それでもここまで生きてきた自分を認めてあげてください。焦りや不安もあるかもしれませんが、ネガティブな感情もすべて自分の自然な感情として否定しないことが大切です。
本心がわからないことのデメリットとは?
本心がわからない状態が続くと、次のようなデメリットがあります。
本心を無視し続けると、自分の気持ちや価値観が曖昧になり、自己肯定感やモチベーションの低下につながる可能性があります。
感情を無視したところで個人の抱える問題の根本的な解決には至り難い対処であり,さらにはストレス反応や苦痛の喚起などの跳ね返りをもたらすものでもある。
引用元:樫村 正美(2022)|感情無視の適応的側面に関する探索的検討|7ページ(最終閲覧日2025年6月26日)

僕も「疲れた」「休みたい」という感情に蓋をして仕事を頑張り続けた結果、メンタルに不調をきたした教師時代を経験しました。
人間関係や意思決定で迷いやすくなり、ストレスや孤独感を感じやすくなるのもデメリットです。さらに、自分の本心を無視し続けると、心の中に虚無感や無力感が広がり、アイデンティティの喪失や精神的な疲労に陥るリスクも高まります。
自分の本心・本音を知るための具体的な方法7つ

「本心や本音がわからない」と感じている方も、具体的な方法を実践することで自己理解を深められます。ここでは、日常生活の中で無理なく取り入れられる本心・本音を知るための具体的な方法を紹介します。

すぐに「本心がわかった!」とはならないかもしれませんが、日々少しずつ本心に気づく瞬間を増やして、自分らしさについて考えてみてはいかがでしょうか。
自分の本心・本音を知るための具体的な方法は、次の通りです。

まずは休息をとって心に余裕をつくる
「本心がわからない」と感じるときは、まず休息をとり、心に余裕をつくることが大切です。心が疲れていると、自分の本音や感情に気づきにくくなります。「マインドフルネス」などでセルフケアを行うことで、心に余裕をつくる方法もあります。
日常的にマインドフルネスを実践することで、自分を冷静に判断する力が養われるため、自己認識力も高まります。
引用元:MELOW|自己認識とは?自己認識力を高める具体的な方法と得られる効果(最終閲覧日2025年6月26日)
休息をとって心に余裕をつくる方法には、次のようなものが挙げられるでしょう。
本心を知るためには、まずは一度立ち止まって自分を労わることから始めましょう。
感情が動いた過去の経験を振り返る
「本心がわからない」「自分の本心がわからない」と感じるときは、自分の感情が大きく動いた過去の経験を振り返ることが効果的です。喜怒哀楽を中心に、そのときの感情や背景を具体的に思い出すことで、自分の価値観や本音が見えてきます。

過去の経験と感情を思い出すと、次のようなことが浮かんできました。

過去の体験から、自分はこんな本心や価値観をもっているのでは…?と予想してみました。
振り返りを通じて、自分がどんな場面で心が動くのか、理由や傾向を客観的に把握できるようになり、自己理解が深まります。感情の動きを記録し、内省する習慣を持つことで、本心に気づく力が養われていきます。
小さな挑戦で本心に気づく
自分の本心や本音がわからないと悩むときは、日常の中で小さな挑戦を積み重ねてみましょう。新しいことに一歩踏み出すことで、自分がどんな場面でワクワクしたり、不安になったりするのか、その反応や感情を観察できます。

やっぱり新しい挑戦って不安でもありワクワクもしますよね。そういう感情が生まれたときって、まさに「生きてる!」って感じがします。
普段やらない趣味に挑戦したり、少しだけ苦手なことに取り組んでみるのも効果的です。こうした小さな成功体験を記録したり振り返ることで、自分の価値観や本音が徐々に明確になり、自己理解が深まります。

小さな挑戦は、自己理解だけはなく達成感や自己肯定感を育てるのにも役立ちますよ。
行動前に「自分の本音」を意識する習慣を持つ
本心がわからないと感じる人は、行動前に「自分の本音は何か?」と問いかける習慣を持つことで、自己認識力が高まりやすくなります。
質問は他者に対してだけではなく、自分自身に向けて行うことで、自己理解を深め、思考力と洞察力が高まり、自分に変革をもたらすことができます。
引用元:PR TIMES|■新世代の質問力とは?【科学的に正しい、脳を活かす「問いのコツ」(最終閲覧日2025年6月26日)
たとえば、何かを決断する前や人と話す前に「本当はどうしたいのか」「なぜそう思うのか」と自分に問いかけてみましょう。気持ちを正直に書き出すのも効果的です。日々の小さな選択や行動の前に本音を意識することで、少しずつ自分の価値観や本心が明確になり、迷いが減っていきます。
周囲ではなく自分からの評価を気にする
本心や本音がわからなくて悩むときは、周囲の評価ではなく自分自身の評価を大切にすることが重要です。他人の意見や期待に振り回されると、本当の自分の価値観や本音が見えにくくなります。

他人はあなたの人生に責任をもってくれません。評価されようがされまいが、あなたの好きに生きるのが一番幸せですよ。
自分の強みや達成したことを客観的に振り返り、自分なりの基準で評価することで、本物の自信や自己肯定感が育まれます。他人と比較せず、自分の歩みや成長に目を向けることで、迷いが減り自分の本心に気づきやすくなります。

良い評価と悪い評価、どちらも真に受けすぎないのが大事だと思います。
自分らしく生きている人と関わる
本心がわからないと感じるときは、自分らしく生きている人と積極的に関わることが大きなヒントになります。自分らしく生きている人は、自己肯定感が高く、ありのままの自分を受け入れ、自分の意見や価値観を大切にしています。

色んな生き方に触れると、視野が広がります。憧れの人を見つけるのも良いですよね。
自分らしく生きている人と接することで、他人の期待や評価に左右されず、自分の本音や価値観を見つめ直すきっかけが得られます。自分らしく生きる人は他人も尊重できるため、安心して自分を表現できる環境が生まれやすくなります。
自分の本心を知りたいときは、身近にいる「自分らしい人」との交流を増やしてみましょう。
ピンチのときの自分の反応を観察する
ピンチのときの自分の反応を観察することが、本心がわからないときに自己認識を深める大きなヒントになります。困難な状況では本音や本能的な価値観が表れやすく、自分でも気づかなかった感情や行動パターンが見えてきます。
特定の人との会話で急に不安を感じた場合、なぜそう感じるのかを考えてみることで、自分の感情を深く理解することができます。
引用元:学校法人葉栗学園 たんぽぽ幼稚園|感情を理解し、上手に管理する方法 ストレス軽減からコミュニケーションの向上まで(最終閲覧日2025年6月27日)

確かにピンチのときに湧いてくる不安や怒りの奥には、「こうなりたくない」「本当はこうしたい」っていう本心が隠れている気がします。
ピンチの際に感じたことや取った行動をノートに書き出し、冷静に振り返ることで、どんなときに本心が動くのかを客観的に把握できます。この習慣は自己認識力を高め、本心がわからないという悩みの解決につながります。
なぜ自分の本心がわからなくなる?主な原因を解説

「自分の本心がわからない」と感じる人は少なくありません。自分の本心がわからなくなる背景には、環境や性格、日々の忙しさなどさまざまな要因があります。ここでは、なぜ自分の本心がわからなくなってしまうのか、その主な原因を具体的に解説します。自分の状況と照らし合わせながら読み進めてみてくださいね。
本音を言えない環境で育ってきた
子どもの頃から本音を言えない環境で育つと、「本心がわからない」と感じやすくなります。親や周囲が忙しかったり、否定的な反応を受けたりする経験が重なると、自分の気持ちを言葉にすることにブレーキがかかりやすくなります。
頑張ったことを褒めずに否定したり、将来を心配するあまり自分で何もさせなかったりすると、子どもは自分を否定するしかなくなってしまいます。
引用元:伸芽’sクラブ|子どもの自己肯定感を高める方法とは?親の言動も影響する?(最終閲覧日2025年6月27日)

めっちゃわかる気がします!厳しく育てられると、自分に自身がなくなったり、周りに気を遣い過ぎたりして本音が全然言えないんですよね。そのうち、自分が何をしたいのかもわからなくなってしまいます。
「本音を言わない方がいい」「言っても無駄だ」と無意識に感じるようになり、自分の本音を押し殺す習慣が身についてしまいます。幼少期からの家庭環境や人間関係は、大人になってからも自己理解を妨げる要因となります。
自分軸がなく判断を他人に任せていた
自分軸がなく判断を他人に任せていた場合、本心がわからなくなりがちです。他人の意見や価値観を優先して生きていると、自分のやりたいことや本当の気持ちが見えにくくなり、自己判断力や自己肯定感も低下しがちです。

自分軸って目に見えないのであるかないかわかりにくいですが、次のようなことが原因でもちづらくなってしまいます。

結局は幼少期の環境は、過去の経験が大きく影響しているようです。
機能不全家庭にある子供は、自分が望むようにではなく、周囲のひとの求めに応じて「受け入れてもらえる自分」を作り上げる。
引用元:正木 大貴|承認欲求についての心理学的考察─現代の若者とSNSとの関連から─|35ページ(最終閲覧日2025年6月27日)
たとえば、進路や趣味を周囲の期待や流行で選んでいると、次第に「自分は何を大切にしたいのか」がわからなくなります。他人軸の生き方は、自己理解を妨げる大きな要因です。
完璧主義や繊細さなどの気質によって本心がわからなくなる
完璧主義や繊細さといった気質が強いと、自分の本心がわかりづらくなります。完璧主義の人は失敗を極端に恐れ、常に正解や他人の評価を気にしてしまうため、自分の本音よりも「どう見られるか」を優先しがちです。
繊細な人は周囲の感情や空気に敏感で、無意識に自分の気持ちを押し殺してしまう傾向があります。完璧主義や繊細な気質は自己理解を妨げ、自分の本心に気づきにくくなる要因となります。

僕も繊細で完璧主義的な傾向がありますが、なぜそのような正確になったのかいまいちわかりません。
繊細で完璧主義的になる原因には、次のようなものが考えられます。
繊細で完璧主義的だと、本心を押し殺してまで、周囲や結果に固執してしまうのです。
忙しさとストレスで本心を探る余裕がない
忙しさやストレスが続くと、本心と向き合う余裕が生まれません。仕事や家事に追われて自分のための時間が持てないと、心に余裕がなくなり、自分の気持ちや本音に目を向けることがむずかしくなります。

学校に仕事、家事・育児、人間関係…日々を過ごすだけで精一杯ですよね。みなさん本当にお疲れ様です。
さらに、ストレスや疲労が蓄積すると、体調や心の変化に気づきにくくなり、無意識のうちに本心を見失ってしまうこともあります。自分の時間を意識的に確保することが、自己理解の第一歩です。

自分の時間をとれている人ってどれくらいいるんでしょうね。日常的に少しでも良いから自分の時間をつくりたいものです。
忙しい毎日の中でも、意識的に自分の時間をつくることで心の余裕が生まれ、自分の本心にも向き合いやすくなります。
好きなこと・夢がわからない
「好きなことがわからない」「夢がない」と感じる背景には、いくつかの原因があります。まず、自己分析が不足していると自分の得意なことや興味が曖昧になり、本心がわからないと感じやすくなります。

自分が何に興味があるのか、何に夢中になれるのか、どうなったら夢中になっていることになるのか…僕も未だによくわかりません。
過去の失敗経験がトラウマとなり、「また辛い思いをしたくない」と無意識に挑戦や夢を避けてしまうケースも多いでしょう。さらに、仕事や日常が忙しく心にゆとりがないと、自分と向き合う時間が持てず、好きなことや夢を考える余裕がなくなります。

好きなことや夢を見つける方法はないの?
好きなことや夢を見つける方法として、次のようなものがあります。
より詳しく解説している記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
失敗を恐れて本心・本音を出せない
失敗を恐れる気持ちが強いと、本心がわからないと感じやすくなります。これは、失敗したときに「恥ずかしい」「笑われたくない」という感情や、他人からの批判を過度に気にしてしまう心理が背景にあります。
結果的に自分の本音ややりたいことを抑え込み、無難な選択や行動に終始しやすくなってしまうのです。また、失敗への恐怖が強い人ほど、挑戦や自己表現を避ける傾向があり、本心を見失いやすくなります。

失敗が怖いのって当たり前のようだけど、でもどうして怖くなるんだろう?
何か新しいことに挑戦する時、「失敗したらどうしよう」という不安や恐れが湧いてきます。このような思考は、実は過去に失敗や危険な経験があったからこそ、脳が同じような危険を避けようとしているからです。
引用元:ひだまりこころクリニック|ネガティブ思考、実は脳の防衛本能だった!?(最終閲覧日2025年6月27日)
人間が精神的危険を避けようとするのは、心の安定や自己の安全を守るための「防衛機制」と呼ばれる心理的メカニズムが働くため。正常な反応ではありながらも、本心や本音が出せないというデメリットもあるのです。
本心がわからない自分を認めつつ、焦らずに探っていこう
本記事では、次のような方に向けて、本心がわからないときの解決策や原因について解説しました。
本記事のポイントは、次の通りです。
本心がわからないと感じるのは、誰にでも起こりうる自然なことです。まず大切なのは「本心がわからない」と悩む自分を責めず、ありのまま受け入れること。

どんな自分も受け入れてあげるだけでも、心が軽くなって余裕が生まれますよ。
日々の小さな違和感や感情に目を向け、自己対話や振り返りを積み重ねることで、本当の自分の声に気づきやすくなります。焦らず、自分のペースで本音と向き合うことが、自己理解と人生の充実につながります。
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